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【受賞ご報告】CTO 石川 正俊 (東京大学)が、「超高速ビジョンの開発とその応用」で第53回 市村学術賞 功績賞を受賞しました。
弊社の創始者であり、CTOである 東京大学 石川 正俊が第53回 市村学術賞 功績賞を受賞しました。
「市村学術賞」は、科学技術の進歩とその果実としての産業の発展を対象として、産業分野、学術分野で多大の貢献を為した個人またはグループへ贈られ、日本国内の産業力強化に資する観点が重視されていることが特徴であります。
この度の栄えある受賞では、弊社CTO 石川正俊が東京大学で創出してきた研究成果は独創的かつ体系的であり、産業界からの評価も高く、その応用分野の広さと実用性の高さは様々な分野で大きな技術的革新をもたらすと考えられ、産業界への貢献度と将来への期待度が極めて高いとの評価を頂きました。
エクスビジョンも、東京大学 石川研究グループでの研究成果を様々な分野においての実用化・応用可能性を追求し、貢献してまいります。
市村学術賞 第53回受賞者一覧
https://www.sgkz.or.jp/prize/science/53/index.html
【出展案内】「インテル AI Park − オンライン」出展のご案内
エクスビジョンは、インテルの最新の人工知能(AI)技術を紹介するオンライン展示会「インテル AI Park − オンライン」に本日より出展いたします。エクスビジョンは、次世代センシング&コントロール テクノロジーである「高速ビジョン・プラットフォーム」を開発し、そのプラットフォーム上で高速画像処理技術を応用した先進的なソリューションを開発し、提供して参りました。
今回は、小型カメラにインテル® Movidius™ Myriad™ X VPU(以下、Myriad X)を採用し、その能力を最大限に生かす「高速ビジョン・スマートカメラ」を開発しました。これにより、小型スマートカメラ内での高速リアルタイム画像処理とAI処理を実現することが出来ました。
従来、AIはPCに実装されていましたが、本テクノロジーはAIを小型スマートカメラに実装することにより、対象物のセンシングとコントロールの処理をカメラ内でリアルタイムに行うものです。さらに、場所を選ばずに、より高速に、正確に、省スペースに、省電力にすることができます。
インテルAI Park − オンラインには、このテクノロジーを出展します。初公開するデモンストレーションでは、主に、工場での活用を想定したシナリオをご紹介します。昨年10月のワークショップでご紹介したデモンストレーションから、さらに進化した内容となります。
是非とも、「インテル AI Park − オンライン」のエクスビジョンブース(オンライン)をご覧いただきますようお願い申し上げます。
概要
- 名称:「インテル AI Park −オンライン」
- 期間:2020年7月1日(水)~12月30日(水)
- URL:https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/now/ai-park-online.html
- 参加費:無料
- 参加方法:ご登録のうえ、ご参加いただけます https://webinar.intel.com/Intel_AI_Park_online?trackSrc=aem-lp
- 出展テーマ:小型スマートカメラ「高速ビジョン・スマートカメラ」
- 出展内容:高速ビジョン、機械学習、画像処理の技術により、「高速ビジョン・スマートカメラ」内で、高速リアルタイム画像処理とAI処理を実現。工場での活用を想定したデモンストレーションを2種類紹介。
- 特長:Myriad Xに最適化することで、高いフレームレートで、より高速で正確なリアルタイム処理を実現。
- 詳細:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000046646.html
【開催レポート】高速画像処理技術応用のためのワークショップ -高速ラインにおける全数/外観 検査システムの実現-
お客様とともに、「高速ビジョン」によるソリューション開発を
2019年10月15日に、高速画像処理技術の普及・実用化を目指す「WINDSネットワーク」と連携し、高速ビジョンを活用した技術の実装に向けたワークショップを開催しました。当日は、東京大学 伊藤国際学術研究センターに、全国から約40名の方々にご来場いただき、高速ビジョンの最新動向に触れていただく機会となりました。
はじめに、当社 代表取締役 藤井照穂より、開会のご挨拶を行いました。
「WINDSネットワークは、東京大学・石川研が開発する、世界をリードする高速画像処理技術を様々な分野に展開し、日本を活性化することを目指し、新規事業の創出をミッションに、2016年2月に発足しています。
このミッションの実現をめざし、当社では、2018年1月にから、高速画像技術を実装するための開発環境となる「HSV SDK(High Speed Vision Software Development Kit)」の提供を開始しました。 これは、毎秒1,000フレームの高速センシングで、対象物の検出と追跡を実現する高速ビジョンセンサー「IMX382」を搭載し、容易にリアルタイム制御ができるアプリケーション開発を可能にするものです。現在は、ファクトリー・オートメーション(FA)、スポーツサイエンス、マルチメディアの分野で、お客様とともにソリューション開発を進めております。 |
日ごろ、お客様とお話する機会ごとに、高速ビジョンには期待しているので、さらにどう実現・実装するかをもっと知りたいというお声をいただきます。そのため、本日は、実際にご覧いただけるよう、高速ラインで外観検査をするデモンストレーションをご用意しました。デモの後では、皆様の課題をご一緒に考える個別相談会を予定しています。ぜひ、皆様それぞれの事業領域で、どう具体的に実装するかのご理解を深めていただけたらと思っております。」
産業ロボットや人間の精度を高めることに、「高速ビジョン」が貢献できること
ワークショップのキーノートとして、東京大学 大学院情報学環 山川 雄司先生にご講演いただきました。「高速画像処理技術を用いたFA・ロボットにおける実時間視覚制御」と題し、高速ビジョンの魅力や、現在のご研究の成果、そして、これからの展望について、お話いただきました。
「高速ビジョンを用いることで、1ミリ秒での瞬間的な視覚情報処理が可能になります。例えば、高速な3次元の形状計測や、物体を止めずに外観検査をすることができるようになります。これが、高速ビジョンを用いる魅力のひとつです。もうひとつの魅力は、低遅延・高サンプリングであることです。従来のカメラを用いた場合には、サンプリング周期が30Hzであったのに対して1kHzになるので、制御がより効果的になります。ですので、高速ビジョンが注目に値するということになります。
いまロボットの主流は、溶接塗装、電気部品の組み立てなどに使われている産業用ロボットです。しかし、絶対精度は数ミリメートルです。この、従来の産業用ロボットを活用し、その手先に、新たにアクチュエータと高速ビジョンを搭載して、手先のモジュールで高精度と高速を両立させることができます。 そうすれば、モジュールの追加だけで、従来のロボットの性能を格段に向上させることが可能です。設備投資という意味では、追加モジュールだけで実装できるので、コストが抑えられると思いますし、高速に情報をとらえますので、予測学習は使わなくてよいため、複雑な処理もなくて済みます。 このテクノロジーは、多品種少量生産に適したものや、人間・ロボット協調にも、今後応用できるものだと考えています。なお、日本機械学会ロボティクスメカトロニクス部門で掲げている2023年までに達成すべき技術目標は、この時点ですでに実現しています。高速ビジョンにより、速度面で視覚情報処理は十分なレベルに達しています |
産業ロボットや人間の精度を高めるには、新規のアクチュエータ開発が今後は重要になってきます。
今回は、“高速ビジョン+アクチュエータ”を使った、産業ロボットの知能化、人間ロボット協調についてお話しました。アクチュエータの開発は、大学側だけでは難しい面もありますので、企業と共に、今後開発していかれたらと考えています。」
高速ラインにおける全数/外観 検査システムの実現
続いて、当社 インダストリーソリューション事業部長である黒田直祐が、「高速ラインにおける全数/外観
検査システムの実現」をテーマに登壇しました。
高速ビジョンのコアデバイスであるビジョンセンサー「IMX382」は、感度が良く、低消費電力であるという特徴があります。センシングモードとビューイングモードをそなえ、画期的な2層構造を備えたデバイスです。特にセンシングモードでは、500 fps、1000 fpsのみならず、2000 fpsモードも備えており、0.5ミリ秒ごとに撮像とデータを取得することができます。 |
お客様とともに高速画像処理技術のライン実装に向けて開発を進める中で、適切な光学環境と観測パラメータを設定できることが、エクスビジョンの強みのひとつです。面積、重心座標、色や明るさの情報を適切に得るための光学的な条件を整えて、二値化した画像からセンシング情報を得るしくみを利用します。高速ビジョンを実際に活用するためには、安定したセンシング情報を得ることが重要です。
一方、企業のソリューション開発は、装置の購入、自社開発、外部委託などによる事が一般的です。自社開発では、メリットは大きくてもスキルやリソースの確保が難しくなかなか投資まで踏み込めず、既製品を入手して多少のアレンジを加えて使用する、或いは外部委託を選択する企業も多いかと思います。当社では、自社開発のメリットを活かしていただける開発支援環境(ソリューションパック)を導入することで、自社開発のデメリットを軽減できるのではないかと考えます。
今後、当社では、複数の作業工程に対応できるソリューション・パックを開発してまいります。製品版ソリューション・パックも来春リリース予定です。当社のソリューション・パックをお使いいただければ、最小限のリソースで、開発ができます。それを用いてフィージビリティ・スタディを行い、スムーズに実装へ移行できます。今日、この後に予定されている個別相談会でいただいた課題やご意見をもとに、さらにソリューション・パックの改良を進めていきますので、ご期待ください。
計数+検査/高速計数/寸法計測のデモンストレーション
高速ビジョン技術を使うと、高速に移動するワークの状態を、センシング情報により把握することができます。そのため、これからデモをご覧いただきますが、ラインを高速に流れてくるアイテムを数えたり、異常や不良を検出し選別したりできるようになります。
今回のデモンストレーションでは、錠剤を毎時180万個計数できるように仕立てています。ビジョンセンサーでは観測枠を任意の6か所に設定できるので、1つのカメラで6つのラインセンサーとして機能します。低予算の作業工程では、なかなか全数検査は実現できませんが、今回紹介する方法ではそれが可能となり、生産効率と品質向上の両立が実現できます。
薬品や食品の分野ではワークが高速に流れるため、これまではサンプリングによる検査が主流でしたが、最近では安全性や信頼性に対する意識が高まり、全数検査への要求が一段と強まっているということを聞いています。更に作業工程においても同様に、人の手がワークに直接触れないようにする必要があり、品質の確認や形状の把握を画像処理で置き換えられないかとのご相談をいただきました。お客様と共に現在、開発を進めているところです。
今回ご用意したデモンストレーションのシナリオは、数を数えるデモ、色とカケの不良を発見するデモ、サイズ異常を検出するデモの3種類です。
これらの計数、検査(外観、寸法、カケなど)において、高速ビジョンの特長であるセンシング情報を利用した究極のエッジ処理が可能となります。高速・多列ということでいえば、錠剤のほかにもサプリメントに応用がききます。デモンストレーションのシステムにはPCが接続されていますが、これは主に結果表示のために使用されており、実際の計数・検査処理はカメラ内のビジョンセンサーでほぼ終わっています。
このデモンストレーションでは、高速ビジョンセンサーを1000 fps(1秒間に1000フレームを表示)で使用しています。コンベアスピードは最高毎分45メートルで、毎フレーム毎には0.75ミリしか進みませんので、高速ビジョンの範疇ではかなり遅い速度設定となります。直径9ミリの錠剤では1個当たり12回計測、つまり12ミリ秒で1個が通過します。よって、1秒で83個が通過、83×6列で毎秒500個、1時間で180万個の計数が可能になります。我々の見立てでは1錠当たり6回計測(コンベアスピード毎分90メートルに相当)すれば十分とみており、その場合は毎時360万個の計数が行えます。
今回はPCアプリの機能として、検出枠設定画面、検出結果表示画面を設定しました。また、OK/NG累積カウント、良品率、NG画像画面、ログ記録機能を備えています。デモンストレーション内容をもとに、お客様の課題に合わせて、実用に向けて開発を進めていくことになります。この後、ゆっくりデモンストレーションをご覧いただいたり、個別相談をしていただいたりする機会をご用意しました。参加者からは、積極的にご質問をいただき、エンジニアと対話しながらデモンストレーションをご覧いただき、高速ビジョンのファクトリー・オートメーションへの応用に、高い関心が寄せられていました。
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・検査工程でのスピードを上げ、生産性を向上させたいと考えているが、自社に開発ノウハウがないとお考えの方
・扱う製品のサイズ、形状、色などの認識精度に関連する課題から、全数検査はできないと考えている方
・自社全てのラインに検査システムを導入した場合、費用対効果面で負荷がかかると考えている方
・高速検査システムの導入に要する技術や知識が社内にない為、検討する事を躊躇しておられる方テクノロジーの導入により、課題解決・価値創造をお考えの方
ぜひお問い合わせください。
お客様の課題をお伺いしながら、既存のテクノロジーでは実現できなかったソリューションをご提案します。
お問合せ窓口
https://exvision.co.jp/contact.html
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【開催案内】10月15日 (火)「高速画像処理技術応用のためのワークショップ」を開催します
当社は高速ビジョンの普及・実用化を目指す「WINDSネットワーク」と連携し、10月15日(火)、東京大学 伊藤国際学術研究センターにて、高速ビジョン実装に向けたワークショップを開催します。
今回は、ファクトリーオートメーション(FA)分野での高速ビジョンの実装のために有効な情報をお届けします。
「ワークショップ」では、「高速ラインにおける 全数/外観 検査システムの実現」と題し、当社インダストリーソリューション事業部 研究開発部長 永淵健治から、現在エクスビジョンで開発中の、「ファクトリーオートメーション(FA)向け検査ソリューション」をご紹介します。
また、「錠剤の高速外観検査と計数」の実演デモと当社プロフェッショナル・スタッフによる個別相談もご用意しています。
FA分野での高速ビジョン導入にご関心の方は、ぜひご参加ください。
なお、今回のワークショップは15社様程を定員としておりますので、ご応募多数の場合、具体的な相談内容をお持ちの企業様を優先してご案内する場合がございます。あらかじめご了承いただけますと幸いです。
高速画像処理技術応用のためのワークショップ
-高速ラインにおける全数/外観 検査システムの実現-
概要
・日時: 2019年10月15日(火)10:30~15:15(うち個別相談会12:00~15:15)
・会場: 東京大学 伊藤国際学術研究センター 中教室(3F)
〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1
・参加費: 無料
・定員: 15社様を定員としております。ご応募多数の場合、「具体的な相談内容をお持ちの会員企業様」を優先してご案内する場合がございます。あらかじめご了承ください。
・参加条件:WINDSネットワーク会員登録(無料)が必要となります。WINDSネットワークのサイトから入会方法をご確認ください。
・申込期間:9月13日(金)~9月27日(金)
※詳細・会員参加申し込みはこちらからご確認ください。
http://www.winds-network.org/forum20191015.html
※一般参加の方は、このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。宛に、件名「10/15ワークショップ参加申込」と明記の上、氏名、企業名、所属部門、役職、電話番号、E-mailアドレスをお送りください。
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高速ビジョンの普及・実用化を目指す「WINDSネットワーク」について
http://www.winds-network.org/about.html#about3
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登壇レポート「高速ビジョンのエンターテイメント・スポーツ分野への展開」─ VRゲームやスポーツサイエンスにもたらす新しい価値 ─
高速ビジョンの総論から各論へ
7月24日(水)に、「第10回 WINDSフォーラム・セミナー」が開催され、当社の羽原が登壇しました。
WINDSネットワークは、東京大学大学院で研究されてきた「高速ビジョン」(高速画像処理技術)の様々な分野への展開を目指し、2016年に設立されたコンソーシアムです。現在、高速ビジョンに関心を寄せる約200の組織が参加しています。今回開催されたWINDSフォーラムは、高速画像処理技術応用事例に関する情報交換の場として開催されました。
第10回目となるフォーラムの開催にあたり、まず、主催者であるWINDSネットワーク副会長の石川正俊(当社CTO)より、開会の挨拶がありました。
WINDSネットワーク副会長 石川正俊(当社CTO) |
「フォーラムを立ち上げた初期には、高速画像処理技術とは何で、何に応用できるのか、ご理解いただくところから始まりました。当初は総論が多くを占めていました。ですが、今日は、10回目の開催ということで、5つもの各論、実際に活用された事例を発表いただくことになります。5つの事例が集まる時代になったと、当初より進んだ感覚を持っております。
ぜひ本日は、高速画像処理技術の各論のなかから、皆様がお持ちのテーマと照らし合わせて、接点を見つけていただければ幸いです。」
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エクスビジョン の事例
エンターテイメント/ スポーツ事業部 部長 羽原恭寛 |
続いて、当社 羽原が登壇し、エクスビジョンの最新ケースの中から、次世代センシング&コントロール テクノロジー「高速ビジョン」を活用した活用事例をご紹介しました。1つ目は、「高速ビジョン」とVR(バーチャルリアリティ)を利用したエンターテインメント分野の事例、そして、2つ目に、ミラーの高速制御技術を利用したスポーツ分野における事例です。
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150キロの世界最速キックにも対応
エンターテイメント分野へ実装したケースとして、今回は、「VRキャプテン翼 ~燃えろストライカー~」を、動画を交えながら取り上げました。
こちらは株式会社ソニーミュージックコミュニケーションズと株式会社タイトーと当社が共同開発したアーケード・ゲームで、キャプテン翼になった気分でシュートを決めて遊びます。サッカーボールをVR空間内に再現し、プレイヤーはVRヘッドセットを装着した状態で、ボールを実際に蹴ります。蹴ったボールはVR空間内に表示されるゲージの増減により威力が倍加され、現実では再現困難なスーパーシュートが飛び出します。昨年、数か所でロケーションテストが終了し、2019年全国に展開予定の新製品です。
エクスビジョンでは、ユーザーがボールを足にかけたり、足で蹴ったり動かしたりする際に3Dポジションを測定し、ゲーム側に伝えることを行っています。ソニーが開発した高速ビジョンセンサー IMX382 を、前方ゴールの上部2か所に設置しています。
実は、以前120 fps の技術を使用した際にはロストが発生して実現できなかったそうです。それを、今回、毎秒1000 fps で対象物を検出し追跡できるエクスビジョンの「高速ビジョン・マウントカメラキット(HSV-MC1)」が解決しました。加えて、ボールの3Dポジションをリアルタイムに測定するだけでなく、照明やカメラの位置など、ベストに動作する環境のハードウェア・コンサルティングも提供しました。これが当社ならではの特徴のひとつですが、高速画像処理の環境を整えることも非常に大事なポイントです。その結果、今回、時速150キロという、世界で一番速いキックにも対応しています。
ゲーム開発者からは、「画像処理について何も気にすることがないので、ゲーム開発にフォーカスできることができて非常に助かった」とのご評価をいただいています。今回は当社で開発しましたが、「高速ビジョン・マウントカメラキット(HSV-MC1)」をお使いいただければ、自社内でも簡単に開発していただくことができます。
卓球のボール・ポジションをリアルタイムに測定し解析
続いて、スポーツサイエンス分野から最新ケースのご紹介です。こちらは、「卓球トレーニングシステム」で、現在、株式会社VICTASと共同開発しているものです。株式会社VICTASは、日本を代表する卓球用品ブランドで、卓球男子日本代表チームのオフィシャル・サプライヤーです。卓球選手のウェアにあるロゴマークをご覧になったことがあると思います。
もともと石川・妹尾研究室では、2軸のガルバノミラー(レーザー光反射鏡)を用いる卓球システムを開発していました。それを、エクスビジョンがNHKと共同開発し、常に卓球のボールの中心を画面中央にとらえる放送技術を実現しました。ボールの中心の3Dポジションをリアルタイムに常にとらえるので、スピードや回転の解析が簡単にできる一方で、このシステムは、非常に効果で大型だという課題がありました。
そこで、今回、VICTASと練習用に特化して、より価格を抑えたシステムを共同開発することになりました。開発中の「卓球トレーニングシステム」では、測定したボールのスピードや軌跡を解析することで、プレイヤーがデータを有効活用し練習に取り組むことができます。
さらにレベルの高いプレイヤーの高速度なボールを追跡するには、毎秒1000 fpsでとらえることが必要ですので、高速ビジョンカメラを導入し、リアルタイムにスピードや軌跡を解析しています。NHKと共同開発したシステムでは、2軸のミラーを使用していますが、このシステムでは、サーボモーターを用いた一軸ミラーを採用することで、より価格を抑えることに成功しました。こちらの事例も、キャプテン翼のVRゲーム同様に、ソフトウェアだけでなく、ハードウェアも含めたトータルなソリューションの提供を行っています。
さまざまな分野での応用が期待される「高速ビジョン」
対象物をリアルタイムに捉え、制御するには、高速ビジョンが不可欠となります。エンターテイメント分野でもスポーツ分野でも、リアルタイムにセンシングし、コントロールすることが求められるところには、「高速ビジョン」の活用が期待されています。
エンターテイメント分野では、リアルとバーチャルをスムーズにつなぐ体験を、広く提供することができると考えています。キャプテン翼のVRゲームのように、VR・MRアトラクションや、様々なゲームに応用することが可能です。
またスポーツサイエンス分野では、卓球のみならず他競技のトレーニングへの展開もできますし、スポーツ中継を行う放送局への活用も期待しています。
当社は、共同開発のみならず、自社開発されたいお客様向けにソリューション・パッケージとしてご提供していく予定です。具体的には、2019年末に、分野別の標準ソリューション・ライブラリーの公開や技術ノウハウの共有を新たにリリース予定です。ぜひご期待ください。
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※当日配布された『高速画像処理 基本概念・用語集』(東京大学大学院情報理工学系研究科 石川・妹尾研究室)はウェブサイトからもご覧いただけます。 |
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・次世代センシング・コントロール テクノロジーをお探しの方
・スピードを落とさず正確に検査できるテクノロジーをお探しの方
・エンターテイメント分野で今までにないユーザー・エクスペリエンスをお探しの方
テクノロジーの導入により、課題解決・価値創造をお考えの方は、ぜひお問い合わせください。
お客様の課題をお伺いしながら、既存のテクノロジーでは実現できなかったソリューションをご提案します。
お問合せ窓口
http://exvision.co.jp/contact.html
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7/24(水)開催の「第10回WINDSフォーラム・セミナー」に当社エンターテインメント/スポーツ事業部長 羽原が登壇
高速ビジョンの普及・実用化を目指す「WINDSネットワーク」の第10回セミナーが7月24日(水)に開催されます。当社エンターテインメント/スポーツ事業部長 羽原が登壇し、エンターテイメントやスポーツ分野での最新事例を交えながら、「高速ビジョン・プラットフォーム」の意義や実用化の取り組みをご紹介します。また、当日は、高速画像処理技術を応用した事業化展開に向けて、当社のみならず、WINDSネットワーク副会長である東京大学 石川正俊先生(当社CTO)や、東京大学の研究者、実用化を推進する企業(日本電気株式会社、オムロン株式会社)の取り組みが紹介されます。日本最先端の「高速ビジョン」情報に触れていただく機会です。ぜひ皆様のご参加をお待ちしております。
第10回WINDSフォーラム・セミナー 概要
・日時: 2019年7月24日(水)14:30~17:30
・場所: ホテルグランドパレス 「チェリールーム(2F)」
〒102-0072 東京都千代田区飯田橋1-1-1
・参加費: 無料
・詳細・会員参加申し込みはこちらからご確認ください。
http://www.winds-network.org/forum20190724.html
※一般参加の方は、このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。宛に、件名「第10回 WINDSフォーラム参加申込」と明記の上、氏名、企業名、所属部門、役職、電話番号、E-mailアドレスをお送りください。
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高速ビジョンの普及・実用化を目指す「WINDSネットワーク」について
http://www.winds-network.org/about.html#about3
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【メディア掲載】当社CTO石川正俊のインタビュー記事「高速ビジョンから、システム全体の高速化へ。ヒューマンインターフェイスにも応用可能」 が、新価値創造NAVIに掲載されました
当社CTO 石川正俊のインタビュー記事が、中小機構が運営する新価値創造NAVIに掲載されました。高速ビジョン・テクノロジーが実現する価値創造について、4回シリーズで紹介されています。本メディアでは、高速ビジョン・テクノロジーの可能性、その新しい価値について、また、こうした新しいテクノロジーを活用することによる中小企業のブレークスルーについて、石川が解説しています。
●「第一回 アナリシスからシンセシスへの発想転換と、そうして生まれた新しい価値を、正しく評価する社会に」
https://shinkachi-portal.smrj.go.jp/webmagazine/sa31f/
●「第二回 高速ビジョンから、システム全体の高速化へ。ヒューマンインターフェイスにも応用可能」
https://shinkachi-portal.smrj.go.jp/webmagazine/63fh1/
●「第三回 高速トラッキングが、顕微鏡下の作業やロボット手術などの手技をアシストする」
https://shinkachi-portal.smrj.go.jp/webmagazine/ias6z/
●「第四回 中小企業は低コストのPOCで、社会受容性を判定し、ブレークスルーに挑戦して」
https://shinkachi-portal.smrj.go.jp/webmagazine/p492t/
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高速ビジョン・テクノロジーの導入により、
課題解決・価値創造をお考えの方は、
ぜひお問い合わせください。
お客様からのご相談に応じながら、
ベストなソリューションをご一緒に検討いたします。
お問合せ窓口
http://exvision.co.jp/contact.html
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「高速ビジョン開発プラットフォーム」について、当社販売パートナーである明光電子株式会社ウェブサイトで詳しく紹介されています
当社販売パートナーである明光電子株式会社ウェブサイトにおいて、「HSV SDK」について掲載いただいています。また、明光電子スタッフによるブログにおいてもご紹介いただいています。
「高速ビジョン開発プラットフォーム」とは何か、皆様の課題にどのように応え、どのようなことが実現できるのかなど、「高速ビジョン・テクノロジー」をお使いになりたい皆様にとって有益な情報となっています。
ぜひご参照ください。
◆明光電子株式会社ウェブサイト
http://www.meicodenshi.com/
◆「工場などの生産ラインや検査ラインで
革命が起きるかも!? 1,000fps高速撮像+高速センシング
開発プラットフォーム誕生!!①」
>>詳しくはこちら
◆「工場などの生産ラインや検査ラインで
革命が起きるかも!? 1,000fps高速撮像+高速センシング
開発プラットフォーム誕生!!②」
>>詳しくはこちら
◆「工場などの生産ラインや検査ラインで
革命が起きるかも!? 1,000fps高速撮像+高速センシング
開発プラットフォーム誕生!!③」
【メディア掲載】日本テレビ「嵐にしやがれ」に当社テクノロジーが登場。「NHK対日テレ 最新技術対決」において、NHKと共同開発の 「高速トラッキング撮影システム」が取り上げられました
「嵐にしやがれ NHK×日本テレビ コラボSP!」が、テレビ放送65年記念の一環で放送されました。
番組内では、「絶対に負けられない戦い!NHK VS日本テレビ ガチンコ3番勝負!」が行われ、「最新技術対決」として、当社がNHKと共同研究・開発した「高速トラッキング撮影システム」が、NHK一押しの最新技術として紹介されました。
このテクノロジーは、エクスビジョンが東京大学、群馬大学、NHKと共同で研究・開発した放送機器です。「高速トラッキング撮影システム」により、卓球のラリー中に、高速で移動するボールを追いかけて、常にボールが画面の中心に来るように放映することを実現しました。
これにより、白熱したライブ映像の放映が可能となります。また、人間の肉眼では見分けがつきにくい、難しい局面での正確な判定ができるようになります。
番組では、嵐の二宮和也さん、ココリコの田中直樹さん、ムロツヨシさんが、卓球やバスケットボールをプレイし、実際にその技術がどのようなものかを体験して、感嘆の声を上げていました。
内容の詳細は、番組のサイトをご覧ください。(テキストのみ)
http://www.ntv.co.jp/arashinishiyagare/contents/20180922.html
【メディア掲載】日本テレビ「嵐にしやがれ」に当社テクノロジーが登場。「NHK対日テレ 最新技術対決」において、NHKと共同開発の 「高速トラッキング撮影システム」が取り上げられました (2)
「嵐にしやがれ NHK×日本テレビ コラボSP!」が、テレビ放送65年記念の一環で放送されました。
番組内では、「絶対に負けられない戦い!NHK VS日本テレビ ガチンコ3番勝負!」が行われ、「最新技術対決」として、当社がNHKと共同研究・開発した「高速トラッキング撮影システム」が、NHK一押しの最新技術として紹介されました。
このテクノロジーは、エクスビジョンが東京大学、群馬大学、NHKと共同で研究・開発した放送機器です。「高速トラッキング撮影システム」により、卓球のラリー中に、高速で移動するボールを追いかけて、常にボールが画面の中心に来るように放映することを実現しました。
これにより、白熱したライブ映像の放映が可能となります。また、人間の肉眼では見分けがつきにくい、難しい局面での正確な判定ができるようになります。
番組では、嵐の二宮和也さん、ココリコの田中直樹さん、ムロツヨシさんが、卓球やバスケットボールをプレイし、実際にその技術がどのようなものかを体験して、感嘆の声を上げていました。
内容の詳細は、番組のサイトをご覧ください。(テキストのみ)
http://www.ntv.co.jp/arashinishiyagare/contents/20180922.html